ドラセナとお別れした。
アレンとビビを迎える2年前の夏に、百円ショップで買ってきた観葉植物だ。
前猫かぶとが亡くなり、たまたま出かけた百円ショップで売れ残っていた三株を、ほとんど衝動買いで買ったのだった。もう気兼ねしなくてもいいのだ、と。
猫がいればわかるが、猫は草を食む。
観葉植物でも切り花でもなんでも、とにかく緑が好きだ。なんなら花もむしり取ることがある。
それで植物を育てることが叶わなかったのだけれど、かぶとがいなくなり、「そうだ、もう猫はいないんだ。だったらこの子たちも育てられるな」と思い、迎え入れることにしたのだ。

きっと大きくしてあげるからね。
そんな思いを胸に、水遣り、土替え、鉢移しをしながらすくすくと育てていった。百円ショップだからと弱いこともなく、本当に順調に大きくなってくれたと思う。
猫には毒な植物もあると知る
けれど、ご覧のとおり昨年、アレンとビビを迎えることとなった。
譲渡の際に「植物に気を付けるよう」言われて調べたところ、どうやら百均三兄弟の内のひとつ『ドラセナ』は、猫に良くないらしい。
一緒に買った『パキラ』は猫に安心
一緒に買った『パキラ』は猫に安全安心の代表格みたいにどのサイトでもこぞってOK!だけれど、『ドラセナ』に至っては猫に害悪の代表格のようにまず最初に挙げられる植物だ。扱いやすさから多くの人が育てているせいだろうな。
一番小さい子で、水が足りなくなるとすぐに葉先が枯れちゃうのがドラセナの特徴。
黄色くなった刃先を切ってせっせと形を整えてあげた思い出深い子なんだ、この子は。
百合系はダメと聞いたことがあったけど、今では様々な植物が良くないと明らかになっているとのこと。
猫は猫草を食べて、毛玉を吐きやすくするという話を聞いたことがあるかと思います。しかし、肉食である猫は、植物の成分を分解するのが得意ではなく、身の回りのありふれた植物の中に食べてはいけない危険なものがあるのです。
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そうと分かるとドラセナは猫の行かないような場所に避難させられることになった。
最初は飛び乗れないような高いところへ。
でも鉢を置けるような場所に猫が飛び乗れないなんて、あるわけがない。
アレビビの成長と共に場所を追われ、いつしか人の目にすら触れない場所に置かれるようになった。
かろうじて間接光は入るものの、なんのためにそこにあるのかわからない始末。
水を遣りながらふと、「なんて不憫なんだろう」との思いが沸き起こってしまった。
猫から避難させて愛情を注いでいると思っていたけど、誰の目にも触れないようにしておきながら「愛しているよ」なんて、まるで愛人じゃないか。
ごめんね、日陰の女にさせて。
というわけで、早速嫁入り先を見つけ、先だって送り出したという次第である。
これまでありがとう。悪かったね。


因みに……パキラとドラセナはわかるのだけど、アボカドにも似たこの丸い葉っぱの種類がわからない。
TwitterやInstagramで聞いてみたけどわからず仕舞いなんだよなぁ。
とりあえず猫たちはこの葉っぱに興味はないみたいだからいいんだけど。
誰か知りませんかね?