猫の爪は凶器です

※本編は下にあります

バターをのせてパンを焼き、シロップをたっぷりかけます。
窓から差し込む日差しは暖かく、春の兆しが感じられる。
香ばしいトーストの匂いを嗅ぎながら、この豊かな糧を味わうことにしよう。

なんてことない日常のひとコマです。

在日ウクライナ大使館へ日本から6万人超の支援があり、その金額は20億円近くにのぼるそうです。
やれることは小さいかもしれないけれど、そのほんの一歩が、必要な人たちに届きますように。

そして、ささやかな日常が取り戻されますように。

人道支援を行う団体をピックアップしました
↓↓↓

昨夜もまたアレビビが暴れていた。

深夜2時。家族も寝静まっているというのになぜ寝室で暴れるのか。
せめて居間とか違う場所で遊んでくれればいいものを、
どうして別室にあるおもちゃを持って寝室へ来るのか。
興奮して爪とぎをバリバリする音もうるさいし、布団をばふんばふんさせるのも迷惑だし、
頭の上を通っていくのは怖いし、実際後ろ足で蹴られて痛いし。

前猫かぶとの話をしよう。

かぶとは迷い猫だった。
会社の人が拾い、飼える人はいないかと方々に声をかけていたところを譲り受けたのだ。
まだ1ヶ月程度の可愛い子だった。
『タバコと並べて同じくらい』という【探していますチラシ】を見て虜になった。

そんなかぶとも最初は夜中に暴れて大変だった。
寝ようとしているのに足をガジガジと噛んできて、痛い。
どうやら遊んで欲しいみたいだけど、
夜は寝るものだと教えなくてはいけないので無視をする。

すると「まだ足りないかにゃ?」みたいに更に噛んでくる。
布団をかけていてもモゾモゾ入り込んできて可愛い……けど、痛い。
子猫は噛む力が弱いものの、小さい歯が尖っていてチクチク痛いのよ。
おかげで身体を丸めて隙間がないよう布団にくるまり(真夏だというのに)寝なければならなかった。

そんなかぶとも少しずつ学習し、やがて夜中に暴れることはなくなった。

……と思いきや、完全にはなくならず、ほとんどの場合大人しいのだが、
定期的に猪突猛進状態になった。
多分、春とか秋とか、発情の季節辺りに。

去勢はしていたが、タイミングがずれてしまい、
少し盛りが出てからの施術となったのが悪かったのだろうか。
発情期の頃になぜか、やや興奮してしまうのだ。

そんな時期は夜になると部屋中をドドドドドドドドド……。
居間も寝室もドドド……ドドドドドドドドド。
1日~2日で終わるのだが、それはいつも突然だ。
前触れもなにもないので、そんな気持ちになるタイミングがわからない。

想像して欲しい。体重8kg強の巨漢が寝室を駆けずり回る様子を。
勢いも風圧もすさまじく、恐ろしいったらありゃしない。
子供も一緒に寝ていたので、これはなんとかしなきゃと思いながらいたが、
締め出すと「にゃあにゃあ」鳴いてドアをガリガリするので結局入れてあげるしかない。
仕方がないのでドドドが始まると、子供を抱きしめ、肩寄せ合って眠るようにしていた。

いたずらをしたのに素知らぬ顔で寝ているフリをするビビ

そんなある日、寝ていたら頭の上に何か落ちてきて目が覚めた。

なにか当たったなぁ~なんて生易しいものじゃなくて、
ガツン!と強烈な打撃で「いっったぁ!」と飛び起きたのだ。

かぶとが本でも落としたのかと目を開けたら、目の前でちょこんと座ってこっちを見ている。
やっぱりそうだったか……と落ちたと思われるものを手探りで探すもなにも手に触れない。

頭にはてなを思い浮かべながら、とりあえずぶつけた額を触ったら、

ぬるっ。

びっくりして電気をつけ、触れた手を見たら血がついているじゃないか。
どうやらかぶとが走りまくる際に顔面を蹴り上げていったらしく、
生半可じゃない血が顔面から流れていたのだった。

死ぬ。

朝がきてすぐに皮膚科に行き、手当をしてもらったら、
幸いにも皮膚だけで神経などは傷ついていなかった。
瞼を切っていたので失明したかもしれないけど良かったねと言われた。
そうならなかったのは不幸中の幸いだし、でもこれが幼い娘だったらと思うとゾッとした。

以来かぶとは寝室を追い出され、
しばらく「にゃあにゃあ」「ガリガリ」が続いた。
一緒に布団に寝たいみたいでそれは可哀想だったけど、心を鬼にして耐え、
半月もしたら諦めがついたみたいに大人しくなった。

……という前例があるので、猫の爪は怖く、
夜の運動会には神経を尖らせているのだ。

まったく、人の気も知らないで暴れるんじゃない。

寝起きのアレン

(ちなみに瞼の傷が治ったら、一重瞼が二重になってました)

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