新年、股関節が急激に痛んだ

週末、股関節が突然痛み出して死ぬかと思った。
いや、”痛みだした”なんて生ぬるい表現じゃなくて、激痛で立つことも座ることも寝ることも苦痛なほどだった。

直前に何かをしたわけでもなければ持病を持っているわけでもない。
入浴をして風呂場を出た途端急激に痛み始めたのだ。その時点でもう立ち上がることが出来ないくらいに。

もしかしたら簡単なマッサージで治るかもしれないと、夫にマッサージを頼んだが、やる気がない。
やってくれるけれど、すこぶる適当で腹が立ってくる。

そうこうしている間も痛みは増すばかりで、

――病院…

脳裏に病院の2文字が過った。でも、もう時計の針は10時(夜の)を過ぎていて、さすがに救急病院に行くほどではない。

夜が明けたら病院に行こう。

そうして寝室に5分くらいかけてゆっくりと向かった。
(痛くてまともに歩けない)

ようやく横になり布団に潜ったものの、痛みがひどくて眠れない。
「痛い痛い」と布団の上で悶絶している私をじっと見ていた息子が、

「ママ、ストレッチしたらいいよ。一緒にやってあげるから、ほら」

と、ストレッチの姿勢を取りながらキラキラした眼差しで手を差し伸べてくれた。
激痛で体勢を変えるのもひと苦労な母は、心の中で(「いま?」)と思ったことは言わないでおく。

そして息子が陸上クラブで毎回やっているというストレッチをこなし(その間も痛い痛いと喚き続けていた)、再び床に就いた。

が、もう痛くて痛くて寝ていられない。
足をまっすぐにしても痛い。横にしたら尚痛い。寝返りを打つことは出来ないのに体が寝返りを要求し、ふぅふぅ言いながら寝返りを打ったらまた激痛で吐きそうになる。

そのためまっっっったく眠れず、深夜3時半を過ぎてももんどり打っていた。

我が家の正月

その夜はいつの間にか睡魔が襲い、健やかに就寝していた。だが目覚めるとまだ痛い。
痛いけれど、昨夜よりはましな気がする。

明けて二日目は仕事に忙殺され、病院に行くことは出来なかった。
いや、そもそも痛みで車の運転が出来ない。

夫は休むとか半休取るとかの選択をせず(いや、せずというか考えも至ってなかったと思う。ていうか「今日はお弁当作らなくて良いよ!」ってノー天気に言うけどこっちからすると「は?」なわけですよ、いや朝ごはんとか昼ご飯とか痛みを抱える妻に示す優しさがそれかい!って気分にさせられ)、でこぼこ&つるつるの道を歩いて行くなんて正気の沙汰じゃないと断念したのだった。

それで、掃除もしないでじっと机に向かうこと5時間。

少し動くと痛みが募るのでだんだん姿勢も強張り、なんかしんどくてメンタルやられそう…と、ようやく仕事を切り上げてソファーにダイブした。

もうなんにもやらない。
もうなーんにもやらない!

ということで、アンパンマンのひざ掛けを掛けながら横たわると、さっそく猫!

もそもそと、

「なんかオヤツちょーだい」

な目でわらわらと群がってきて、痛む足に載るわけ。酷いよね。

でも猫は悪くない。
猫は、本能に生きているだけだから。

そういえば激痛の夜に限って猫が右と左で挟んで来て、身動き取れず大変な思いをしたな…とかちらりと思ったり。

またぼくたちのことをわるく言ってるんだね?
いいからオヤツちょうだい

そうして今日で三日が経った。

足の痛みはまだあるものの、大分マシになった。
今考えると痛みが出てから施したマッサージやストレッチが余計に悪化させたのだろう。

それでもまだふんわりと痛みは残っているから、前触れもなく起きた痛みを放置させない方がいいだろうし、今日こそは病院に連れて行ってくれるかなと期待。

しかしゆうべ夫から、

「明日皮膚科に行ってきていい?アトピーの薬無くなったから取りに行きたい」

と無邪気に言われて、
(はぁ?マジ正気?いい加減にせぇよ、コラ)と思いつつ、

「うん、いいよ」と優しく答えてあげた。

結婚12年で様々な諦めスキルを身に着けた私だ。

というわけで今私は誰もいない部屋で家事をこなし、こうして文字を打っている。
さっき「お腹空いた(お昼ご飯家計費で食べてきたい)~」と呑気な電話が来たので、「自分(貴様ら)のお金で食べてきていいよ。ま、家なら焼きそば弁当があるけど」と返事をしたら、すぐ帰ってくると言っていた。

ふん。
お湯だけは沸かしておいてやるか。

そして今夜、

「まだ足が痛くて台所に立ち続けられない」と言って、ご飯は簡易なものにしてやるんだ。

両足でさくさく歩きながら、そんな決意をしている。

新年、明けましておめでとう。
今年もゆるゆる書いていきます。

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