12月ですね。12月といえばクリスマス。心温まる飲み物でも飲みましょうか。
エッグノッグ?ジンジャーティー?グロッギ?
いや、どれも飲まんねん。
…てわけで心温まる映画をご紹介します。
フォーリング・フォー・クリスマス
さて、簡単なあらすじと感想を綴りましょう。
あらすじと補足
贅沢に慣れきったホテル王の娘 (リンジー・ローハン)。恋人と出かけた雪山でスキー事故に遭い、完全に記憶を失ってしまう。そんな彼女を助けたのは、小さなスキーロッジのハンサムなオーナー (コード・オーヴァーストリート)。彼とそのおませな娘といっしょに過ごすうち、クリスマスが近づいてきて…。
リンジー・ローハン主演『フォーリング・フォー・クリスマス』予告編 – Netflix
原題 | Falling for Christmas |
監督 | ジャニーン・ダミアン |
キャスト | リンジー・ローハン(主人公) コード・オーヴァーストリート(ペンションオーナー) ジョージ・ヤング(インフルエンサーで主人公の婚約者) ジャック・ワグナー(ホテル王そして主人公の父親) |
配信日 | 2022/11/10 |
上映時間 | 95分 |
令嬢とペンションオーナーとのドタバタラブコメディ
大手ホテルのご令嬢と今にも経営破綻しそうなペンションオーナーとのドタバタラブコメディですね。
ホテル令嬢を演じるリンジー・ローハンがわがまま言い放題の映画か…と思いきや、甘やかされて育てられただけの世間知らずな割りとピュアな女の子って設定。
(年の割に若い女性を演じるのね、と思ったらまだ32歳だった。キャリアが長いだけでまだ若いのね)
飛ぶ鳥を落とす勢いにあるインフルエンサーと付き合い、いつもスマホを手放さない痛彼(痛い彼氏)とゴールイン目前なんですよ。
でもちょっとだけ「なんかこの人噛み合わな…」と思ってる節もある。
しかし人を疑ったりすることなく育ってきたのでしょうね。
笑顔でやり過ごして結局なぁなぁにしてしまう。
そんなふたりがスキーに出かけて遭難してしまうわけです。
展開がベタ過ぎるし手法は使い古されてる…けどそれがいい
想像通りの遭難かーい!
往年の韓国ドラマじゃあるまいし記憶喪失かーい!
と、突っ込みつつ、この安定感『ありかも』と思う。
展開が見えすぎると「なんか見え見えで興醒め」と感じる作品も中にはあるけど、これはなんというか、導入やタイトルからして
この人(ペンションオーナー)とラブになるんでしょ、どうせ
が見えすぎているわけ。
もはやそれが前提なんじゃないかと、なるはやで視聴者に思わせるところが秀逸ともいえる。
いわゆる昔からあるザ・アメリカンな映画ですよね。
とっても単純で、ドタバタで、オー・マイ・グッドネス!なストーリー。
出てくる人がほど良く憎らしい…けど嫌いになれない
映画といえばヒールが必要。
でも昔ながらのヒールは憎まれ過ぎることはない。笑って「しょうがないなぁ」って思ってしまうようなキャラクターに仕上がってるのが大体。
そしてこの映画も、そう。
ペンションオーナーを鼻にもかけないホテル王と、自己中&自己愛のインフルエンサーがそれに該当するけど、なんだかんだで憎めない。
特に主人公の婚約者でもあるインフルエンサーは、『この人きっと、生粋のおバカなんだな』って思わせてくれるからむしろ愛らしい。
怪しい人も実のところ善人で、つまりただただハッピーなんよね。
例えていうならホーム・アローン
「あり得ない展開」とか「現実味が乏しい」とか言いたがる人にはおすすめしない。
映画ってそういうことじゃないでしょ。あり得ないを楽しむのがクリスマスでしょ!
そう、たとえるならホーム・アローンのようなドタバタ劇とハートウォーミングなストーリー。
ベタだし次の展開がみえみえだし色々あり得ないけど、ハッピーだからいっか!って感じ。
コロナや社会情勢不安で経済が落ち込んでいる今、なにも考えずにポカポカ出来る稀有な映画ですよ。
肝心の中身は伏せておきませう。
お嬢とオーナーのラブストーリーは映画で楽しんでくださいませ。
(ほんとピュア。それがいい)
家族でも、カップルでも、友達とでも
エロ無し、グロ無し、出血なし。
あるのはスマートなキスぐらいかな。
クリスマス時期にファミリーで見るにはおすすめです!
あと、どうでもいいんだけど…どこかで見たことあるなと思ったらペンションオーナー約のコード・オーヴァーストリートは『glee』のサム・エヴァンスを演じていた俳優でした。おぉう。懐かし。