猫を飼い始めた理由をたびたび聞かれるので残しておこうと思う。
歳だから忘れてしまうかもしれないしね。
アレビビに出会う前のことだけど、
2017年にそれまで飼っていた猫『かぶと』とのお別れがあった。
お別れまでの間、7~8カ月間くらい看病の期間があって、
いよいよ水も飲めなくなったかぶとは
とても苦しそうにこの世を去っていった。
少し前に、17歳の誕生日を迎えたばかりで。
歳も歳だし、そろそろ別れを覚悟しなくてはならないと思っていたけど、
かぶとの最期が壮絶すぎて、もうこんな別れをするのは嫌だなと
「猫は金輪際飼わない」と決意。
トイレもケアグッズもキャリーケースも何もかも、
捨てたり寄付したりしてもう猫を受け入れることはしないと強く決めたのだった。

でも、だからといって猫が嫌いになるわけじゃない。
かぶとのことを思い出してはそのぬくもりや柔らかさが恋しく、
また、忙しくてあまり構ってやれなかったことを心の底から後悔する日々でもあった。
老猫になって、
「遊んで欲しい」とも、
「撫でて欲しい」とも、
「気にして欲しい」とも要求しなくなり、
ひっそり静かに寝そべっていたかぶと。
子供たちが騒々しいせいで存在感が薄く感じられていた。
けれど、いなくなってしまうと不思議とあちこちにかぶとの気配を感じてしまい、
思い返せば、どこにでもかぶとがいたのであって、
存在感がないのではなくて、あらゆるところに存在していたという事実を知ることになった。
歩けばひっかけてしまうふわふわ。
座ろうと思うと寝そべっているふわふわ。
足を組んでいるとそのつま先に顔をこすりつけてくるふわふわ。
その子がいない家は、なんだかとても物足りなかった。
(続く……)
ランキングに参加しています↓↓
良かったらクリックお願いします^^
2021年7月に保護された兄弟猫を迎えました。
名前はアレンとビビ。
二匹の成長と、猫との暮らしを綴ります。
■YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCIWYkyW1RsLj7mLpQSsA-8A
■Twitter
https://twitter.com/AlleBibiSiamese
■Instagram
https://www.instagram.com/allen.bibi_0725/?hl=ja