夕刻、学校から帰ってきた息子が「砂糖パンを作って」というので、作る。
『砂糖パン』というのは砂糖をまぶしたパンのことで、一般的にはラスクと呼ばれるものだ。
でも、我が家のは耳だけではなくて、食パン1枚をまるごと使うものなので『砂糖パン』と呼んでいる。どんな調理法であっても、砂糖とパンがあればみんなその名前になることだろう。それはそれで仕方がない。
さて、調理法は簡単。食パン一枚をさいの目に切り、バター大匙一杯分を溶かしたフライパンに投入。中火よりやや弱めて菜箸でパンを転がし、バターをまんべんなく染み込ませる。十分染み込んだら大匙もりもり一杯の砂糖を入れて、パンにまぶす。そのあと火加減を弱火にし、砂糖をゆっくりとキャラメル化させるだけ。茶色いうっすらとした焦げ目があちこちに見られたら出来上がり。ただそれだけのお手軽おやつである。
- パン一枚をさいの目に切る
- 不ラインパンを熱し、バター(大匙1杯分)を溶かす
- 切ったパンを入れ、バターをまんべんなく染み込ませる(弱火よりの中火)
- 染み込んだら砂糖(大匙山盛り一杯)を入れてパンにまぶす
- 弱火にしてパンを転がしながら、砂糖がキャラメル化するまでゆっくりと熱を入れる
- 茶色い焦げ目がうっすらとついたら完成

息子はこれを「ママが作った料理」として愛しており、「天才すぎる」と崇めている。こんなもの、誰でも各々自己流で作ってるものだ…と言いたいけど、崇められているのも悪くないので調子に乗って「そうだろう?」とドヤっている。いつか化けの皮が剥がれるその日まで。
さて、先日家族で一泊する用事が出来たので、猫のみまもりのためにペットカメラを購入した。

アレビビたちにとってはじめてのふたりきり。
これまで大事に大事にされてきたアレビビは、昼も夜も長時間人がいなかったことなどない。長くて4時間くらいのものだろう、ふたりきりってのは。
(ふたりというのは多分誤った言葉だがここは見逃して頂きたい。「ふたねこきり」も「ににゃんきり」も絶対的におかしい言葉だからだ)
近くに親戚がいるのでなにかあれば駆けつけてくれるのだが、夜の間に寂しい思いをしないかな…と心配性の親ばかを炸裂させてAmazonで購入した。
いろんな機能が入っているのはお高いだろうから、夜間でも画像が見られて出来れば声がかけられるタイプがいいな…そう思ったら、お財布にやさしいペットカメラを発見した。
録画機能もあって夜間も見られて双方向にお話が出来て(猫とのコミュニケーションは難しいけれど)360度首振り機能がついているという商品だ。

到着して早速試したら猫たちは恐る恐る近づいていたが、丸っこいボディが功を制したのか拒否反応はなかった。試しに話しかけてみたら少し驚いてはいたけれど、「なんだろう?」くらいのもの。
怯えている様子もないし、つかえるだろう。

はてさてこのペットカメラ、実に優秀で本当にあらゆる角度を確認することが出来る。ロフトにこもっている姿を確認することも出来るし、ご飯を食べているところもソファに座って寝ているところも見られる。階段を降りていくところも、トイレに入っていくところも。
あまりになんでも見えるので、出かけている間、暇さえあればペットカメラを確認していた。
ペットカメラを確認するだけでなく、家を出て五分もしないで話しかけるものだから、猫たちはいちいち反応していて、きっと休まらなかったことだろう。
そんなことを繰り返している内に、アレンはあまり反応しなくなった。「音が出る機会=アレクサと一緒」くらいの認識をしたのかもしれない。
しかしビビは違う。
いちいち反応しては不審そうにしている。
どんな様子で不審そうかというと…

ペットカメラをひたすら凝視。じ、っと身動きせずにただひたすらに凝視。
あまりに動かないので静止画かと思うくらい。でも、そんなビビの前をアレンがゆら~と通り過ぎたりするので静止画ではないわけで。
名前の通りのビビりを見せるビビであった。
